ソフトウェア開発とは何か
ソフトウェア開発は、DX推進が叫ばれる昨今においてあらゆる企業で避けては通れないものです。
では、ソフトウェア開発とはそもそもどのようなものでしょうか?
要旨
ソフトウェア開発の歴史
ソフトウェア開発は、研究が始まり産業化しはじめた1960年代より、およそ60年ほど経ちます。 日本では1990年代にPC、インターネットの普及とともに爆発的に成長してきました。 複雑化、高度化していくと、すぐに開発の規模は大きくなり、マネジメントの必要性がでてきます。 このとき、先行していた建築や工業製品のプロセスを基礎として、ソフトウェアの開発管理は発展してきました。
現在では、ウォータフォール開発とアジャイル開発の2つが代表的な開発スタイルとしてあげられます。 どちらが優れているというものではなく、適材適所です。
ソフトウェア開発とは
ソフトウェアシステムやプログラミング言語が論理的であるからと言って、システム開発が論理的に進むわけではありません。 むしろ、ソフトウェア開発は「人間的」に進みます。
この点を十分に理解していないと、要件をエクセルにまとめ、設計を行い、実装がなされれば、自動化された製造ラインのように機械的に製造が進むものと勘違いしてしまいます。
どちらかといえば、ソフトウェア開発はアートの分野です。 絵画を描くように、キャンバスに描くための技法はあるにしても、どのような構図にするか、配色はどうか、見る人はどう感じるのか、試行錯誤しながら作り上げるアートに近いのです。
ソフトウェアも同様に、どう作るか、使いづらくないか、ユーザーはどう感じるのか、試行錯誤して作り上げる必要があります。
量産ではない
ソフトウェア開発は、部品を手順通りに組み立てて「同じもの」を作る量産作業ではありません。 もし、組み立てて同じものがほしいのであれば、パッケージ化されたソフトウェアを購入しましょう。 これはまさに量産されたソフトウェアです。
「似たような」開発経験があったとしても、「同じシステムの開発」は起こりえないのです。 「デザイン住宅」を思い浮かべていただくとイメージと近いでしょうか。 建築会社がデザインした住宅を建てた経験はあっても、同じ住宅を作ることは稀だと思います。
「デザイン住宅を輸入住宅のように作りたい」という無理な開発を行っていないでしょうか。
デザインソフトウェア
どこかで見かけたデザイン住宅のパンフレットを片手に、「これと似たようなものを当社に合わせて作ってくれないか。完成したら教えてくれ。」といった開発を行っていないでしょうか。 デザイン住宅を建てるときに思いを伝えない人はいません。ソフトウェア開発においても、実現したいことを伝えましょう。
あなたが新しいサービスを始めてシステムを作りたいと考えているのであれば、それはきっと
「デザインソフトウェア」ではないでしょうか?